お姫様と王子様
「ここだよ。奏がいるのは」
あたし達はあるカフェに着いた。
「へぇ……」
「じゃ、入ろっか。……ねぇ、大丈夫?」
「へ?」
亮太クンがあたしの顔を覗き込んだ。
あたし、変な顔してたかな?
「緊張してるの?」
亮太クンはニヤニヤしながら言った。
「だ、大丈夫」
「じゃあ、もう俺帰っても大丈夫なんだね?」
「えっ、それは…」
「あはは、大丈夫。俺も行くから。だからそんな泣きそうな顔しないで?」
亮太クン・・・隠れSかもね。