お姫様と王子様
そして時間はアッという間に過ぎて・・・
「あ、そろそろ帰る?」
もう夕日が沈んできている。
「そうだね」
もう、タメ口で話せるくらいの関係にはなれた。
「美香ってさ、自分では大人しい性格だと思う?」
いきなり、何?
「いや・・実はあたし、もっとはっちゃけてる性格なの」
このこと言えてスッキリしたかも。
「そうなんだぁ。俺もな、王子とかって言われてるけど全然そんなんじゃないんだ」
えぇ!?それは意外。
「ねぇ美香?」
奏はいきなり真剣な顔になった。