4人4色。
「いつ帰ってきたの!?
仕事は!?
パパは!?」


「やだ雅。
そんなにいっぺんに言われてもこたえられない。」

ママはクスクス笑って私の紙を撫でた。


「お仕事は有給とったの。
パパは病状が安定してるから大丈夫。」


「じゃあ今日明日は一緒にいられるんだ!」

そういってママにギュッと抱き着いた。


「ええ。
明日雅の誕生日でしょう?
はい、じゃーん!」


そういって私に花束とプレゼントらしい小包を差し出した。


「わぁ!ありがとう―!
綺麗!いい匂い!
もしかしてこれ、チョコレートコスモスってやつ!?」


「そうよぉ。
雅が好きそうと思って。
その包みはね、ピアスなの。
前会ったとき耳空いてたから…」


「わぁ、ほんとだ、かわいい!」


包みの中には小さなわっかのキラキラしたピアスが入っていた。

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