4人4色。
花瓶を乱暴に掴んで腕を振り下ろす。

ガチャンッ

目の前にガラスの破片が散らばる。


コスモスを乱暴にわしづかみして台所のごみ箱に突っ込んだ。


「…っはぁ、はぁっ」


肩で大きく息をしてその場にしゃがみこみ、髪をぐしゃぐしゃにした。


「ッうぅ~…
っく、うぇ…」


不安で、怖くて、このぽっかりと心に穴の空いたような気持ちはなんだろう。


どうして、あたしは一人で寂しく泣いてるんだろう。


あたしだって、一人は嫌いだよ。







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