4人4色。
玄関へ行くとガラスのカケラが沢山散らばっていた。


その中に一輪だけコスモスが落ちている。

捨て損ねたのか…

あたしはその一輪を拾ってキッチンの戸棚からコップを取り出しそこにその一輪だけのコスモスを生けた。


うん。あたしには小洒落た花瓶よりこっちのほうがお似合いだ。


再び玄関へいき、ガラスをよけて靴を履いて外に出た。


「たしか美羽と美羽ママは話すとき駅前のカフェだったんだけど…どうだったっけー!!」


思い出せあたし!


あたしが心の中の葛藤を繰り広げているといきなり近くの部屋の扉があいた。


バーンッ!!

「うぉぇい!!
なに!?水也!」


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