4人4色。
駅前の少し廃れた喫茶店。


水也が飛び込むようにはいっていくのがみえた。


その姿を見てわたしの足は自然ととまった。


すぐに水也は喫茶店から美羽を引っ張り出してきた。


俯いている美羽と二言三言なにか話して美羽は水也にしがみついた。


あたしはそれを息をみだしながら少し離れたところで突っ立ちながらブラウン管の中の出来事のように見ていた。


しばらくして踵を返し三原荘に向かい歩きだした。




水也が走っているのを見て、その後の展開はだいたい検討がついていたけど


あんなべたなドラマみたいな展開、馬鹿らしい。


あたしには少し自虐的な部分があるらしい。










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