4人4色。



「みーやーびぃー…
寝てるのぉ??」


「もうほっとけよ美羽。
あいつふて腐れてふて寝してんだよどーせ。」


ふて寝してて悪かったな。


「でも…雅あんなに張り切ってたのに…
電話もでないし、どうしよぅうー…」

午後11時半。
かれこれ1時間前からうすい玄関扉一枚の向こうから声が聞こえる。


ドンガンバン!!!


「くそ雅!!
起きろーーー!!!!!」


「ちょっと悟吏ぃ、
下のおばあちゃん達に迷惑だからっ
しぃー!」


「そもそもうるさいおまえが一番遅刻したんだろう。」


「なんだと水也!
お前こそ休みな日は一日中引きこもってるくせになんで今日に限ってどっか散ってたんだよ!」


「…まぁ、悟吏みたいな情けない理由ではない。」


「お前喧嘩うってんだろ!」


「売ってない。勝手におまえが買ったんだろ。」


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