4人4色。

―また、夢を見た。
あの夢の続き。


泣いてる幼いわたし。

あの異臭が鼻に残ってて、ただ一人で立って泣いていた。


『みっ、びの…みやびのーっ…っく』


聞こえる。
聞こえなかった声が。


思い出した。
忘れてたコト。


『みやびの、おたんじょーっびなのにぃ…な、んでパパが…?』


パパがああなった日はわたしの誕生日だった。


これであたしの以上な誕生日の執着心と
あたしがパパのとこに行くと言ったときのママのあの拒み方の説明がつく。



目が覚めたときにはあたしの体は汗まみれに涙まみれの顔。


ただ思ったことは
あたしの『特別な日』は終わったということ。


あと今日は人生最悪の日だったということ。






わたしのタンジョービ。
(卑屈で自虐的で可愛くない最悪なワタシ。
タンジョービに縁のない、ワタシ。)
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