4人4色。
「きたねーなっ!
悪いかよ、んでおまえんとこのドアにもたれて寝てたらお前がガチャガチャして無理矢理起こしてきたんだろーが。
まだ背中いてえ」


「自分ちのドア開けて何が悪いのよ!
あんたホームレスか!
なんであんなことしてたのよ!」


意味分からないっ


「なんでって雅が昨日の夜何回声かけてもでてこねえからだろ。
どうせすねてでてこなかったんだろ。」


少し真面目な顔で言う悟吏に言葉が詰まる。

ほんの、少し図星。


「ちがう!
寝てたのよ!夜遅くまでほんと近所迷惑だなぁ!」


「ばーか墓穴掘った。
ほんとに寝てたんならそんなこと知るはずないだろーがよーだ。」


顔がかあぁっと熱くなったのが分かった。

こいつ、変にするどい…


「…」


「…まぁ、お前の気持ちも分からなくない、けど



「なんのこと。」


あたしはカチャンとフォークをおいた。

悟吏のお皿はいつのまにか空だった。


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