永遠の時間
「明日が来るのが怖いの。もし、朝起きてもっと悪くなってたらどうしようって、思うときがあるの」
聖奈は言った。朱夜は、初めて聖奈の本当の気持ちを知ったような気がした。
「聖奈」
朱夜は初めて名を呼んだ。聖奈は、朱夜を見た。
「俺、聖奈の怖さとか分かんないけど、でも、もっと聖奈のこと知りたいって思うよ。俺じゃ、頼りになんないかな」
朱夜は本音を言った。
「そんなことないよ。あたしも、朱夜くんのこともっと知りたいって思うよ」
聖奈は言った。
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