永遠の時間
「聖奈、気分はどう?」
朱夜は訊いた。
「いつもと同じ」
聖奈は答えた。
「そっか」
朱夜は言った。
「いつもごめんね」
聖奈は言った。
「なんで謝るんだよ。早く元気になってまたどこか行こうな」
朱夜は明るく振る舞った。聖奈の前では、絶対不安な顔をしないと。そう決めたから。
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