永遠の時間
朱夜の目から大粒の涙が溢れていた。手紙を握りしめたまま、しゃがみ込んだ。
「聖奈・・・」
聖奈との想い出が、次々と思い出されていた。初めて出会った日のこと、聖奈を好きだと気付いた日のこと、想いを確かめ合った日のこと。聖奈の笑顔が、泣いている聖奈が、怒っている聖奈がすべて大好きだった。
朱夜は、涙を拭き、そしてこう言った。
< 83 / 101 >

この作品をシェア

pagetop