噂の５人は謎多し!?
「こちらこそよろしく！」


涼輔は笑みを返すと、嬰治の容姿を見た。

嬰治は噂で聞いたのではハーフらしいが、顔立ちからは日本人のようだった。だが、髪は金色の短髪で瞳は青色だった。涼輔は男の自分が言うのはどうかと思うが、嬰治は綺麗な顔立ちだった。

嬰治は自分の顔をじっと見ている涼輔に向かって問い掛けた。


「――お前俺が怖くないのか……？」

「えっ？何でお前が怖いんだよ？」

「ほら、俺一応日本人でもあるけど地毛が金髪だし全然喋んないしさ……。だからクラスでも何か近寄りがたい雰囲気を出してるっうか……」


嬰治が言う言葉に対して、涼輔は全否定した。


「そんな事ねぇよ!?そりゃあ初めは少し近寄りがたかったけど、こうして月陰と話してそんな奴じゃないって分かったし！それに……俺が言うのもどうだけど……綺麗な顔立ちだし……」


嬰治は涼輔のまさかの言葉に少し驚いた。嬰治は微笑むと、涼輔の髪に触れながら言った。


「まさかそんな事言う奴とは思わなかったよ……。でも、お前の容姿も俺は良いと思うけど？」


涼輔も嬰治のまさかの言葉に少し顔を赤らめながら驚いた。
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