雑踏のエントロピー


そしてやっぱり、俺じゃ幸せにしてやれなかった。


心の温度がまた一度、身体の外に溶け出して、あの頃より下がった気がした。


だけどそのほうが、

今を生きるには都合がいいことも解っている。






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