雑踏のエントロピー


今、考えるとかなり怪しい男だけど、目を白黒させた君は涙を拭いて笑ったっけ。


極上のご褒美を先に見せられた僕は、もうあの時に気付いてたんだ。


僕は君と幸せになりたいんだって。


そうやって、コーヒーにミルクを落として掻き混ぜる君の姿が好きなんだって。




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