これが俺の体験


辛い気持ちを抱えたまま、ボクは病院に通った。


おっちゃんに乗せられ、向かう病院への道。


頭に焼き付くぐらい、記憶していた。


そして──病院に通う度、お兄ちゃんは変わっていく……。


髪の毛を無くし、足も手も、力を失っていってたんだ。


だけど──


「今日はみんなにいい知らせがあるんだ!」


いい知らせ?


「なんと!」



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