これが俺の体験
強い後悔
夕方になると、ボクたち家族はおっちゃんに連れられ、毎日病院に顔を出す。
だけど、ボクは胸が痛いんだ。
お兄ちゃんの身体には、前と同じように機械が着けられ、呼吸器がずっと口を覆っている。
こうなった原因がボクだと言わないばかりに。
だけど──お兄ちゃんは……。
紙とペンに一言だけ書かれた紙を手渡すんだ。
ボクたちに『ゴメンね、毎日ありがとう』って
ボクはそれを見る度に、悔しかった。
お兄ちゃんは全くボクを怒らず、ずっと、心配してくれる。
その……優しさが……本当に悔しくてボクは……毎日泣いたんだ……。
誰にも気付かれないように、お兄ちゃんと2人きりになった時に。