ー親愛―




“さぁ。仕事に戻ろ”




独り言のように呟いて 戻る




シンの顔は 見れなかった




“八重。”




追いかけて来たのは 大和だった




“主任から全部聞いたよ。八重、このまま主任を行かせてもイイのか?”




“なんで? なんで、怒らないの?私、大和の事 裏切ったんだよ”




“違うだろ。今はそんな話ししてない!”




“…ごめん。”




何も聞きたくなかった




シンが私に何の相談もなく《マリアさん》会いに行く事も、大和が私を咎めないのも…………








自分で 自分の身勝手さに腹が立つ




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