ー親愛―




“えっ?!マジで?”


シンの顔から笑顔がこぼれる




“うん。マジで。シンが帰って来たら話そうと思ったんだけどね。なんか、早く伝えたくて…”




“そうか。俺、父ちゃんになるんだ…。なら、早く帰って来ないとな”


私のお腹を愛おしそうに摩る




“八重。悪りぃな…。身重のお前をほったらかしにして…”




“なに言ってるの…マリアさんに会いに行くのは、私達の始まりのためだよ”




“ありがとな”




“早く帰って来てね。シン”




マリアさんの所に笑顔で見送りたい気持ちと 離れたくない気持ち



いたたまれなくなって シンに抱き着く




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