ー親愛―
“…お前のそばにいる…”
その声は確かにさっきと同じシンの声
“な、なに言ってるの?”
だけど、大和の口から発すられた言葉
“主任が日本を出る時に俺に言ったんだ…《もし、もし万が一自分に何かあった時には、アイツ…。八重のそばにいてやってくれ》って。それと、《いつも自分は、お前達のそばにいる》って。”
もう。不思議と 涙は出なかった。
きっと、シンは自分がこの世からいなくなってしまう事を感じていたのかもしれない
なのに… なのに。未来を変える事なく、真っ直ぐに突き進んだんだ
私も 未来を真っ直ぐ生きなきゃ