ー親愛―
夕陽の明かりが 妙に眩しい中
私は短大の敷地を出て 近くにある月極めの駐車場へと向かった
ポケットから車の鍵を出し 車のロックを解除する
車に乗り込み フーッと大きくため息をついた
こんな時 煙草があるなら、ふかしたい。
そんな気分だったけど… 私は煙草を吸った事がなかった
あんな 臭くて煙いモノの何処がイイのか 不思議でたまらなかった
ましてや 父親が吸っていたし…
煙草なんて…大嫌いだ