ー親愛―




施設長の話しを聞いていたら あっという間に一時間の休憩は済んで 仕事に戻った




昼からは 三上さんと入浴介助だった




三上さんが私を好きでいてくれている




自惚れかもしれない




だけど 2人の人間が傍から見ていて そう思うのだから… そうなのかもしれない




そして なにより。




私が多田主任と噂になった時の事




私をかばってくれた




私になんの感情も無ければ『普通に噂だから気にするな』って言うぐらいで、自分が噂の中心になんてなりたくないはずだよ。





身体は入浴介助をしているのに 頭の中は三上さんの事でいっぱいだった




だけど、仕事中。




冷たい水で顔を洗い 頭の中も仕事に向ける




私、ちゃんと自分の気持ち 三上さんに伝えないと



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