ー親愛―
“み、三上さん?もしかして!!”
“知ってたよ。香坂さんが主任の事好きなの…分かってて告白したんだ”
“もぅ…”
おもわず泣き出してしまう
“ご、ごめん。俺 なんか悪い事言ったかな?”
“ちがうんです。なんかホッとしちゃって”
こんなタイミングで他の職員が入ってくる
“あっ!ごめん。ちょっと、塗り薬を…”
“ああ。ごめん。気にしないで、俺達別れたんだ”
暗い表情でさもかし 今別れ話をしたような顔をする三上さん
場の空気の悪さに 耐え切れず探し物の塗り薬を持ち 帰っていく
“俺…たぶん香坂さんの事諦めるきれないわ …香坂さん、ごめんな。これで主任に告白出来るだろ?”
痛いぐらい 三上さんの優しさが身に染みる
“わ、私こそ。ごめんなさい”
その日 私と三上さんが別れたという話は 瞬く間に広がった