キンモクセイ
香りの正体
「金木犀の香りだわ。」
彼女は嬉しそうにそう言った。
「キンモクセイ?」
「うん。 いい香りでしょ?
私、大好きなんだ。」
きっと病院のどこかで咲いているんだろう。
窓から流れてくる
ほんのり甘い香りを
僕は吸い込んだ。
彼女は嬉しそうにそう言った。
「キンモクセイ?」
「うん。 いい香りでしょ?
私、大好きなんだ。」
きっと病院のどこかで咲いているんだろう。
窓から流れてくる
ほんのり甘い香りを
僕は吸い込んだ。