ハントウメイ
「てゆーかさ、帰るの?」
え?
あぁ、私そういえば保健室にいくんだっけ。
てゆうより体調悪いんじゃなかったっけ……
何か、
なんかもう…
「…うんん、違うよ」
そう言って彼の方へ続く階段を昇る
「え?」
そう彼の声が聞こえた。
「なんかね、体調悪いと思ってたんだ。けど平気だったみたい。…保健室いく必要なくなった。」
彼に近づきながら私はそう言った。
「………。」
「だから、教室行く。」
彼の横に並んだ時私は笑ってそう言った。
彼を抜いて進もうとすると
彼も私とならんで「そっか。」なんて言いながら教室へ向かう。
それから会話することなく、私達は教室前の廊下に出ると彼は口をひらいた。