ハントウメイ


翌朝、目を覚ますと激しい頭痛に襲われ私はまた意識を飛ばした。


二度目に起きた時は頭痛は大分ましになってはいたものの目眩が酷い。



普段ならこんな時学校なんて休むところだけど、今日はそうはいかない。







きっとまた直ってしまう。

蓮を見るとそんな事忘れてしまうから。











昼までに学校へ行けばいい。


それまでもう少しだけ横になろう。




…そういえば喉渇いた。


それより、ご飯ちゃんと食べたのいつだっけな。

また"あの人"に注意されるかもしれない。


私自身が気付かないで忘れてた事も"あの人"は気付く。



言われる前に自分でちゃんとしなきゃな。










そんな事を思いながら重い体を起こし、リビングへ向かう。


水を飲んで、冷蔵庫の中を見るととてもじゃないけど生活感のかけらもない。

いつも飲んでるミネラルウォーター
いつ買ったかわからない卵に腐った果物。
そしてなぜか食パンが袋のまま入っている

それから調味料が少し。





食べられるものがない。





買いに行ってわざわざ戻って食べるなら学校へ行って食べればいい。






私は学校へ行く準備し、部屋を出た。



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