ハントウメイ


放課後、私は駅へ向かった。



すぐに目につく駅の周りに似合わない異様な雰囲気な黒い高級車。




近くまで寄ると私に気付いた”あの人”は車から降りて来た。


「久しぶり、玲。」


整えられた髪に高級スーツ。それに似合う高そうな靴。

車どうよう異様に品の高いオーラがある男。



「久しぶりです。深津さん」

そう言って軽く頭を下げる私に彼は笑って言う。


「久しぶりだからね、緊張してる?車乗ろうか。」


彼らしい低く声に穏やかな喋り方。



「はい。」




そう言うと彼らしく直ぐに助手席のドアを開け私を招きいれる。


やっぱり流石だ。








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