ハントウメイ
車が走り出して向かった先はセレクトショップだった。
「制服じゃぁまずいからね。服を買おう。」
その言葉に納得した私は彼と一緒に店内へ入る。
シンプルで高級感漂うこんなお店、一人制服な私は場違いもいいところだ。
きちんと身なりを整えたお店に似合う女性が数人と男性が一人いた。
彼はその人達と私のドレスアップの事で相談しあっている。
何度か試着もして30分後、彼が気に入ったドレスがやっと見つかった。
黒くシンプルで少しレースのあしらわれている物で、15歳の私には少し大人っぽい気がするけど彼が気にいるならこれがいいに決まっている。
それから、そのドレスに似合うミュール履き、アクセサリーをつける。
「凄く綺麗だよ、よく似合うよ。」
彼が穏やかな顔でいう。