ばうんてぃ☆はうんど・vol.3~ほーんてっどほすぴたる《改訂版》
「それはないと思う。カメラは僕が預かっていて、今日まで丹念に調べていたが、カメラ本体は市販されているキットのままだった。パソコンやタブレットがダウンするほどの電磁波なら、そうとうがっちり対策しておかないとダメになってしまうと思うのだが」
「そ、それはあれじゃないか? ほ、ほら、なんかたまたま影響受けなかったとか。設置されてた場所の関係で。みたいな?」
うんうんとあかりも激しくうなずく。
「しかし、敵の一人が使っていたナイトビジョンも、正常に機能していたのだろう?」
「あ……」
ますます背中が寒くなった。今の時期のベガスは、まだ結構残暑も厳しいんだが。
「それに、窓の外に見えた白い人影。人形かなにかかと思ったが、いくら探してもそれらしいものは一向に出てこなかった。僕が思うにあれらは――」
「マジありえんてぃー……」
言って、あかりが通りのど真ん中でぶっ倒れた。
「ん、どうした? ホットドッグの食べすぎか?」
「ちげーだろ! おい、あかり! しっかりしろ!」
やっぱこいつは、時々空気が読めねえ。
「大丈夫だ、あかり。今はまだ昼間だ。ゴーストなんか出ねえぞ。たぶん」
「そう。あれらの現象は、本物のゴーストではないかと思うのだが」
「だから、よくこの状況でそんなこと言えるな、お前!」
あかりは全く起きる気配がない。
「またこのパターンかよ……。よっと……うっわ、すっげえ重てえ!」
ストリートの真ん中に置いとくわけにもいかねえ。背中に背負ったら、昨夜以上に重かった。
「今さっき、ホットドッグを82本食べたばかりだしな。それに、水もずいぶん飲んでいたようだ」
「このちっこい身体の、どこにそんだけのパンとソーセージが入るんだよ」
このまま駐車場まで背負って行くしかねえ。
「ま、ホテルは目の前だ。なんとか行けるだろ」
「だが、駐車場の入り口はホテルの反対側だ」
「What?!」
豆知識だが、ベガスのホテルはどいつもこいつも、いちいちでかい。
「くっそ。砂漠の残暑はきついぜ……」
「で、さっきのゴーストの話なのだが。思うにあれらの現象は、やはり荷電粒子が及ぼす――」
「それはもういい!!」
――教訓。良い子は興味本位で心霊スポットに近づかないように――
「そ、それはあれじゃないか? ほ、ほら、なんかたまたま影響受けなかったとか。設置されてた場所の関係で。みたいな?」
うんうんとあかりも激しくうなずく。
「しかし、敵の一人が使っていたナイトビジョンも、正常に機能していたのだろう?」
「あ……」
ますます背中が寒くなった。今の時期のベガスは、まだ結構残暑も厳しいんだが。
「それに、窓の外に見えた白い人影。人形かなにかかと思ったが、いくら探してもそれらしいものは一向に出てこなかった。僕が思うにあれらは――」
「マジありえんてぃー……」
言って、あかりが通りのど真ん中でぶっ倒れた。
「ん、どうした? ホットドッグの食べすぎか?」
「ちげーだろ! おい、あかり! しっかりしろ!」
やっぱこいつは、時々空気が読めねえ。
「大丈夫だ、あかり。今はまだ昼間だ。ゴーストなんか出ねえぞ。たぶん」
「そう。あれらの現象は、本物のゴーストではないかと思うのだが」
「だから、よくこの状況でそんなこと言えるな、お前!」
あかりは全く起きる気配がない。
「またこのパターンかよ……。よっと……うっわ、すっげえ重てえ!」
ストリートの真ん中に置いとくわけにもいかねえ。背中に背負ったら、昨夜以上に重かった。
「今さっき、ホットドッグを82本食べたばかりだしな。それに、水もずいぶん飲んでいたようだ」
「このちっこい身体の、どこにそんだけのパンとソーセージが入るんだよ」
このまま駐車場まで背負って行くしかねえ。
「ま、ホテルは目の前だ。なんとか行けるだろ」
「だが、駐車場の入り口はホテルの反対側だ」
「What?!」
豆知識だが、ベガスのホテルはどいつもこいつも、いちいちでかい。
「くっそ。砂漠の残暑はきついぜ……」
「で、さっきのゴーストの話なのだが。思うにあれらの現象は、やはり荷電粒子が及ぼす――」
「それはもういい!!」
――教訓。良い子は興味本位で心霊スポットに近づかないように――