ばうんてぃ☆はうんど・vol.3~ほーんてっどほすぴたる《改訂版》
「って、ドアはこれか? なんかノブが見当たらねえな。どうやって開けんだこれ? 押すのか?」
それはノブも何もない、両開きのドアのようだった。だが、いくら押しても開く気配がない。
「びくともしねえな。なんだこれ?」
「うぎゅ……。なに? 開かないのぉ……?」
「ああ、ちょっと待て。おいディルク」
外にいるはずのディルクに、インカムで呼び掛ける。だが――
「……つながらねえ」
「ええ?! なんでぇ?!」
またあかりがパニクり出した。
「落ち着けって。おい、ディルクー!」
ディルクはドアのすぐ外にいるはずだ。大声出せば、聞こえるはず。
「どうした?」
「ドアが開かねえんだ。そっちから開けられねえか」
「ちょっと待て」
言って、なにやら外側から押したり引いたりやり出したようだ。
程なくして――
「どうやら、なんらかの原因でロックされてしまったようだ」
「なんらかの原因ってなんだよ……」
「わからん。銃で鍵を壊してみたらどうだ?」
「そうだな。ディルク、離れててくれ」
「了解」
「いくぞ」
ダララ!!
3点バースト射撃で鍵(があると思われる場所)に向けて発砲する。それからドアを押してみるが――
「……やっぱ開かねえ」
ドアはびくともしなかった。
「どうも、鍵以外の場所でロックされてしまったようだな。蝶つがいかなにか。これは、TNTかC4でもないと破壊できんぞ」
「んなもん持ってきてねえよ」
「なら、あかりに斬れないか?」
「お、そっか。その手があった。
おい、あかり」
「ん……なにー……?」
緊張の糸が切れて一気に疲れたのか、床に座り込んでボーっとしていた。
「お前、ちょっとこのドアぶった斬ってくれ」
「うい……わかったー……」
のろのろと立ち上がる。
「ちょっとどいてて……」
「おう」
ドアの前に立って抜刀術の構えを取る。俺は邪魔にならないように、脇へどけた。
「けどここってなんの部屋なんだ? 窓もねえし、真っ暗でわかんねえな」
俺はM4のライトを辺りへ走らせ、部屋の様子を探る。
「四剣星閃流……」
ひゅうっ、と音をたて部屋の空気がゆらぎ、あかりの周囲へと収束していく。
それはノブも何もない、両開きのドアのようだった。だが、いくら押しても開く気配がない。
「びくともしねえな。なんだこれ?」
「うぎゅ……。なに? 開かないのぉ……?」
「ああ、ちょっと待て。おいディルク」
外にいるはずのディルクに、インカムで呼び掛ける。だが――
「……つながらねえ」
「ええ?! なんでぇ?!」
またあかりがパニクり出した。
「落ち着けって。おい、ディルクー!」
ディルクはドアのすぐ外にいるはずだ。大声出せば、聞こえるはず。
「どうした?」
「ドアが開かねえんだ。そっちから開けられねえか」
「ちょっと待て」
言って、なにやら外側から押したり引いたりやり出したようだ。
程なくして――
「どうやら、なんらかの原因でロックされてしまったようだ」
「なんらかの原因ってなんだよ……」
「わからん。銃で鍵を壊してみたらどうだ?」
「そうだな。ディルク、離れててくれ」
「了解」
「いくぞ」
ダララ!!
3点バースト射撃で鍵(があると思われる場所)に向けて発砲する。それからドアを押してみるが――
「……やっぱ開かねえ」
ドアはびくともしなかった。
「どうも、鍵以外の場所でロックされてしまったようだな。蝶つがいかなにか。これは、TNTかC4でもないと破壊できんぞ」
「んなもん持ってきてねえよ」
「なら、あかりに斬れないか?」
「お、そっか。その手があった。
おい、あかり」
「ん……なにー……?」
緊張の糸が切れて一気に疲れたのか、床に座り込んでボーっとしていた。
「お前、ちょっとこのドアぶった斬ってくれ」
「うい……わかったー……」
のろのろと立ち上がる。
「ちょっとどいてて……」
「おう」
ドアの前に立って抜刀術の構えを取る。俺は邪魔にならないように、脇へどけた。
「けどここってなんの部屋なんだ? 窓もねえし、真っ暗でわかんねえな」
俺はM4のライトを辺りへ走らせ、部屋の様子を探る。
「四剣星閃流……」
ひゅうっ、と音をたて部屋の空気がゆらぎ、あかりの周囲へと収束していく。