姫と王子と愛する2人






「あ、そうだ…1個だけ聞いていい?」

「いいけど、なに?」



龍は少し複雑そうな顔をして言う


「…大学で…最近一緒にいる男…誰?」

「…へ?」



突然すぎて、変な声がでちゃったよ…



「男って…太一のことかな?」


言った瞬間、龍のこめかみが
ぴくっと動く


「それ…誰?」




ちょっとだけ低くなった声に
焦りを感じながらも、質問に答える。


「ただの友達だよ?なにか心配?」

「相手はそう思ってないかも。」

「え?それは、ありえないよ!
だって太一、彼女いるもん。」

「…はぁ?」

「ほんとだよ。
いっつもノロケ話聞かされるし」



龍はぽかんとして、
こっちを見ている。




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