姫と王子と愛する2人
半年後 6月8日
「新婦様、お綺麗ですよ。」
「本当ですか?嬉しいです。」
私の目の前にある鏡に映るのは純白のウエディングドレスを着た自分の姿
ドレスを着せてくれた式場のおばさんと会話をしながら、自分の出番を待つ。
「ふふ…顔が固まってますよ」
「なんだか緊張してきちゃって…」
「そうよねぇ、あと少しで式始まるし…」
「うぅ…体が動かないかも…」
「大丈夫!!肩の力ぬいて!!」
-こんこん
「新婦さん、入場お願いします。」
「さ、頑張って!!」
「頑張ります…!!」
あたしは一度、大きく呼吸をすると控え室をあとにした。