姫と王子と愛する2人









「…この間…



俺は、陽と祐と飲みに行ったろ?
そんとき、俺いろいろ考えてて…
悪酔いしちまって……



そのまま店で潰れちまったんだよ……」





「陽と祐は?」




「勝手に帰りやがった。」




「姫希に迎えに来てもらえばよかったぢゃん」




「…その話はまた後で……
続きを話すと……



俺は次の日、見知らぬ家で目が覚めた。
そこに朱美と名乗る女が出てきて、

自分が店にいったとき俺が潰れていて
店の人が困っていたから家に連れて帰った


って、そう言った。
だから、俺は名前だけ名乗って
礼を言って帰ってきた。」






「…まっすぐ家に帰らなかったのは?」




「…姫希に会いづらくて……」









…なんで…?




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