you&me*
秋の夜の涼しい風。
目の前には大好きな彼の
背中。

少しドキドキがおさまって
気持ちに余裕ができた。


「直人ー、重くない?」

「うん、軽い軽いっ」

・・・どうしよう。
今めっちゃ背中に
もたれたいな。


「ー・・・あのさっ」

「んー?」

「え・・えっとな・・
背中に・・もたれたりとか
したりしてもあかん?」

って、なんかちょっと
言葉おかしくなった!


「・・ははっ。うん、いいよ」

そう言って直人は私の片手を掴んで自分の腰に回した。

だからあたしもそーっと
直人の背中に頭をおいた。

思わず、

「あー・・落ち着く」

とか言っちゃって
直人はクスッと笑ってたけど前でどんな顔をしてんだろう。

夜のせいか少し
積極的な自分がいた。
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