先生にキス〈4〉

「幸歩を独り占めしたい…。」


私の耳に触れてしまいそうなほど唇を近付けて囁く先生に、もう体は溶けそうなくらい熱い。



このままじゃ、この玄関で私……消えてなくなっちゃいそうだよ…。


「先生……そろそろ昼食の時間ですよ…?お腹…空いていませんか?」



とりあえず、心臓のバクバクを落ち着かせたくて、話題を変えてみたけど…


「ん?まだ平気。今は幸歩で心が満たされてるから。」


先生は、私のおでこにコツンと自分のおでこをあてると、ギュッと強く抱き締めた。



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