先生にキス〈4〉
「幸歩、地図ちょっと見せて?」


優しく話しかける先生に地図を手渡す。


やっぱり私じゃ役たたずだよ…。


溜め息をつきながら、外の景色を見ていると、


「お!この坂道を上って行った先に大きなスーパーあるじゃん!幸歩のナビに任せて正解だったな!」


先生は笑顔で私の頭を優しく撫でる。


うそ……


スーパーあったんだ…。


全然気付かなかった…。


私…ちょっとはナビで先生の役に立てたってことなのかな…?



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