先生にキス〈4〉
「先生…、だいぶ時間が経ちましたけど…もう再開してもいいですか?」


「いいよ。」


ようやく先生が抱きしめていた手を離す。


「俺も一緒に手伝っていい?」


「え?」


私が目をパチパチさせていると、先生は手を洗いながら微笑んだ。


「一応、一人暮らししてるから多少は作ったりするし…。幸歩の料理には負けるけどさ。」


そうやって、持ち上げられると照れるんですけど…。

それにしても、私…お母さん以外の人と一緒に料理を作るの初めてだ…。



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