先生にキス〈4〉
「………並木君。」
顔を見ると、修学旅行のことが頭に浮かんで反射的にビクッと反応してしまう。
っていうか、久しぶりに並木君に会った気がする…。
声を聞いたのは修学旅行以来だから……1年振り?
違うクラスだから、ほとんど接する機会がなかったもんなあ…。
「……今、大変だね。俺もこの前、噂を耳にしたけどさ…。」
並木君は少し笑みを浮かべている。
もう関わりたくない…
そう思って、私は再びスタスタと歩き始めた。