先生にキス〈4〉
「温めますから、ちょっと待ってて下さいね…。」



…ん?


「あの……先生、背中に回してる手を離してもらってもいいですか…?じゃないと私……」



「ああ、そっか。この体勢じゃあスープは温められないもんな。」


先生は笑いながら手を離す。



先生ったら、まさか熱があったせいで、少し頭がボーッとしてるのかな…?



私はベッドから起き上がると、キッチンに置いておいたスープを温めた。



やっぱり作ってきて正解だったかも…。


先生…、あんまり食事を摂ってなさそうだから…。



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