先生にキス〈4〉
「私も、お休みの邪魔しちゃうといけないので、帰りますね…。」
先生の肩まで布団をゆっくり掛けると、
「もう帰んの…?」
まるで“帰らないで欲しい”と訴える先生の瞳に、ドキン…と心臓が跳ねる。
「私が帰らないと、先生…ずっと起きていそうですから…。」
そう言うと、目を閉じて少し頬を膨らませながら拗ねる先生。
そんな顔されても、帰りますからね…。
先生には早く治してもらって、元気になって欲しいから…。