先生にキス〈4〉
訪問
土曜日の朝…。
「それじゃあ、お母さん行ってくるからね!先生に宜しくね。」
玄関先で、靴を履きながらお母さんはドアを開ける。
「気を付けてね…。無理しないでよ…。」
「分かってる…!あと、これ…」
お母さんは手に提げていた水色の紙袋を私に差し出した。
中には抹茶色の箱。
「お菓子だけど、先生と一緒に食べて!」
ニッコリ笑うお母さん。
仕事忙しいのに、わざわざ買ってきてくれたんだ…。
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