先生にキス〈4〉
「幸歩?なんで、入って来ないの?」
不思議そうな顔をする先生に、私は視線を逸らして俯いた。
だっ…だって、ドキドキし過ぎちゃって足が動かないんだもん…
立っている足が少し震える。
「もしかして緊張してんの?」
先生の言葉にビクッと肩が上がる。
「図星か?」
先生は部屋の入り口に突っ立ったままの私の前にやってきて、顔を覗きこむ。
ひぃぃ〜っ!そんな風に顔を見られると、ますますドキドキしちゃうじゃん!!