先生にキス〈4〉
先生の顔を見ないように横に向けると、
「そんなに緊張するなよ。何もしないから。」
先生は私の顎をクイッと自分の方に向けるとニヤリと笑った。
先生の嘘つき!!
何もしないって言ったばかりなのに…!!
今ので、心臓が飛び出てきそうなほど、ドキッとしちゃったじゃん。
「とりあえず、座れよ。立ちっぱなしだと疲れるだろ?」
私は、先生に背中を支えられながら、ぎこちない歩きでソファーまで行くと、ストンと腰をおろした。