先生にキス〈4〉
急に座っていた体が宙に浮く感覚がするなあ…と思ったら、先生に両脇を抱えられて、遥斗の座っている場所から遠ざけられていた。


「えっ!?ちょっと…先生…?」


ビックリした私は、座りながら身を捩らせて先生を見上げると、先生はニッと笑っていた。


「幸歩、あんまり遥斗くんと仲良く話してると、知未が妬くから気をつけろよ。」



「はい……。」


私がコクンと頷いていると、キッチンから紅茶を運んできた知未さんが、クスッと笑った。



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