先生にキス〈4〉
「お兄ちゃんってば、それ違うでしょ?私が妬くっていうよりも、お兄ちゃんが妬いてるんでしょ?遥斗と仲良さそうに幸歩ちゃんが話していたから。」



え?


そうなんですか!?


もう一度、先生の顔を見上げようとすると、先生は私の隣にストンと腰をおろした。


「…俺は別に妬いてなんかいないよ。」


「え〜怪しいなあ!お兄ちゃん、キッチンでお茶の準備してる時も、幸歩ちゃんたちの方をチラチラ見てたじゃん。」



そ……そうだったの…?



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