はぴねす
『・・・なぁ、優璃』
「何?」
『アイツはどうしてる?』
アイツとはお母さんのことだ
私はあの人が大嫌い
だから決まって私は“あの人”と呼ぶ
「あの人は、相変わらずだよ」
『そーか。ほんとどうしようもない奴だな』
お父さんが溜息を吐いた声が聞こえた
『学校はどうだ?楽しいか?』
学校・・・
「・・・・うん。楽しいよ」
『そーか。ならいいんだ。おまえが楽しければ俺も安心して仕事に専念できる』
「うん、がんばって・・・じゃあね」
『あ、おいっ』
私は一方的に電話を切った