空色


『マイク?どうかした?』

いつものように、リズの部屋によった。

彼女と彼女の用意してくれていた夕食を食べている時、不意にそう聞かれた。

女の人っていうのは、鋭いものなんだろうか。

リズは僕の微妙な変化に気づいたようだ。

『実は今日、校長から転勤の話を持ちかけられてね。一年だけなんだけど、行こうかどうか悩んでるんだ。』

『転勤?どこに?』

リズが少し不安そうに僕を見つめる。

でもきっと、ここら辺で僕達も区切りをつけるべきなのかもしれない。

お互いに深く傷つけあう前に…


『日本。』


< 100 / 132 >

この作品をシェア

pagetop