空色
『マイク?どうかした?』
いつものように、リズの部屋によった。
彼女と彼女の用意してくれていた夕食を食べている時、不意にそう聞かれた。
女の人っていうのは、鋭いものなんだろうか。
リズは僕の微妙な変化に気づいたようだ。
『実は今日、校長から転勤の話を持ちかけられてね。一年だけなんだけど、行こうかどうか悩んでるんだ。』
『転勤?どこに?』
リズが少し不安そうに僕を見つめる。
でもきっと、ここら辺で僕達も区切りをつけるべきなのかもしれない。
お互いに深く傷つけあう前に…
『日本。』