空色


『日本!?』

リズがびっくりした顔で僕を見る。

ここへ来た時から、もう僕の中では答えが出ていたのかもしれない。

いつも願っていた

朝あの青空を一番に見る時、1人で目覚めることを。

『リズ、僕らはここで終わりにするべきだよ。君の恋人が全てに気づく前に…今ならまだ間に合うんだ。』

『…マイク。あたしは…』

リズは何かを言いかけて止めた。

『今までありがとう。君の存在は、僕がこの世に生きる唯一の支えだった。』

『あたしもよ、マイクがいなきゃ、寂しくて死んじゃいそうだった。ねぇ、これからあたしはどうしたらいいの?あなたなしじゃダメなのよ、ズルいのは分かってるの。でも…』

『彼と幸せになるんだ、僕なんかを選んだらきっと後悔する。今までの事は忘れるんだ、君は幸せにならなきゃ。』

『マイク…決心は、固いのね。もう決めたんだ。』

『…あぁ。』


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