空色


目が覚めると、そこはリズのベッドの上だった。

僕の腕の中で眠る裸のままのリズを見つめながら、窓の外から差し込む光に目を細める。

この罪悪感からも、今日で解放される。

これが最後だと昨日僕らは誓った。

あと1ヶ月もしないうちに、僕はこの場所からもいなくなる。

何だか変な気分だ。

何の変化もなかった生活が、一瞬にして終わりを迎える。

『マイク、起きてたの?』

リズが目をこすりながら僕を見る。

『ごめん、起こした?』

『ううん、大丈夫。』

僕はリズのおでこにキスを落とす。

最後であろう目覚めのキスを…


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