空色
act 4
彼はまだ、彼女を忘れてないんだろうか。
机には、彼女との写真が飾られてるんだろうか。
まだあのお揃いの指輪をしてるんだろうか…
遠い遠い空を眺める。
この空はきっと、彼のいる国へと続いてるから。
青くすんだ空は、彼女の青くすんだ瞳の色とよく似てる。
彼は空を見上げるたび、思い出すんだろうか。
今もどこかで生きている、あの瞳を。
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